シボレー・ソニック(初代)

SONICの外観や内装、性能についての印象など!

ソニック初代KT300型

2013年(平成25年)11月30日にマイナーチェンジされたシボレー・ソニックは、2011年(平成23年)10月06日の発売当初から注目していました。

その当時のプレスリリース
└>新型ワイルド・コンパクト「シボレー・ソニック」、日本市場に投入

その最大の魅力のポイントは、何と言っても「ワイルドコンパクト」の謳い文句に恥じない、迫力あるエクステリア・デザインです。

特に、精悍でキリっとした印象のフロントマスクには、無条件で惚れ込んでしまいます。

中でもスポーツラインやカスタマズされたモデルに!

シボレー公式サイト
└>シボレーソニック・スポーツライン

コンパクトカー離れした威圧感さえ漂い、もしソニックが後ろから来たら思わず道を譲ってしまいそうと思うほどの迫力です。

又、ウェッジシェイプのサイドラインもアグレッシブな印象があり、フロントマスクとのデザインの整合性も取れています。

後部ドアのドアノブをインビジブルにしているので、一見すると3ドア車のように見えるのも、チャームポイントのひとつです。

※実際は、5ドアのハッチバック。


一方、リアビューは、丸型テールランプを採用するなど、フロントマスクとは対照的にファニーな印象があり、個性的なフロントとは違い、日本車にもありそうなデザインだともいえます。

デザインの一貫性という点では問題がありますが、前も後ろも迫力満点な車だったら印象はもっと変わっているでしょう!ある意味コンパクトカーらしさがあって良いのかも!?

インテリアに目を移すと、昔の腕時計のコマーシャルではありませんが、「デジアナ」のユニークな計器類がまず目に飛び込んで来ます。

ステアリングホイールのデザインも独特で、若者向けラジカセのようなセンターコンソールのデザインと相まって、ダッシュボード回りのデザインもエクステリアに負けず劣らずインパクトがあります。

総じて、内外装のデザイン力は素晴らしく、ライバル達に対する差別化は十分です。

次に、車の肝であるエンジンに関してですが、ごくオーソドックスなNAのガソリンエンジンながら、スペック的には必要にして十分以上という印象があります。

しかし、1.6Lという排気量は、日本の税制上では不利(年額39,500円)になるので、可能であればエンジン排気量を1.500cc以下にして、スーパーチャージャーやターボと言った過給機で、出力を補うのが日本市場での受けが良くなるはずです。

それよりも、最も気になる点は、カタログ燃費の悪さです。

輸入車は総じてJC08モード燃費が国産車より劣るものの、実燃費がカタログ燃費とニアリーイコールなので、実質的には国産車と比べても燃費はそれ程遜色ないとされます。

しかし、それでも10.9km/Lに留まるカタログ燃費は、大型サルーンやミニバン並みの数値なので、あまり褒められたものではありません。

実燃費ともなれば、10km/Lを割り込んでくる可能性もあります。

このカタログ燃費のせいでユーザーを取り逃がしているとすれば、勿体ない事です。

せめて、アイドリングストップを採用するなど、何らかの燃費向上対策を施すべきでしょう。

※2013年1月4日、2013年11月30日と改良がなされたもののエンジンに関しては、特段の変更なし。


又、トランスミッションがオーソドックスなトルコン式6速オートマチックという点は、ドライバビリティの面ではCVTやシングルクラッチ式AMTよりも有利と言えますが、燃費の点ではマイナス要素になっている筈です。

この面でも、見直しが必要かもしれません。

燃費に対する不満はあるものの、このデザインの良さは他のコンパクトカーでは得られないので、燃費さえ気にしないなら大変魅力的な車と言えます。

ただ、多くのユーザーに受け入れられる為には、燃費性能の改善は急務でしょう。

アメ車イコール、大排気量で燃費が悪いというイメージを持たれているユーザーも未だに多いのに、1,600ccにも関わらず燃費が悪いのでは、アメリカ車に対するイメージチェンジは進まないでしょう。

もちろん燃費が車選びのすべてではありませんが、今や日本市場では燃費性能を重視したクルマ選びが主流となっているので!

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