車検での部品交換
車検の基準に適合しない部品などは、交換必須です!
例えば、ブレーキランプなどが切れていれば、そのままでは車検は不合格ですので、必ず切れているランプを交換する必要があります。
さらにタイヤのスリップサインが出ているようなら最低でもそのタイヤの交換をしなければ車検の有効期限を更新することは出来ません。
このように、車検合格のためには最低限必要となる部品の交換は避けられませんが、車検で本当に交換する必要があるのか疑問を持ってしまう部品の交換が行われることも多々あるように感じています。
これには、自動車ユーザー側の問題もないとは言い切れませんが、車検を事業としている整備工場や自動車ディーラー、カー用品店、車検チェーンなどにとって車検は重要な収益源!
ですので、車検で売り上げを伸ばそうという意思が働くのは致し方ないともいえますが、部品の交換が必要な理由を丁寧に説明することは忘れてならないと思います。
それでは具体的にチェックしてみましょう。
ブレーキパッドの交換
摩耗限度の基準値以下であれば、交換は必須です。
ただ、半分くらい残っているなら、交換する必要がないケースもあります。
交換するか否かは、車両の使用状況によって判断するのが賢明です。
ひとつの目安としては、年間走行距離です。
ただし、MT車なのかAT車なのかであったり、運転の仕方なども考慮が必要です。
MT車ならブレーキパッドの減り方は少ないですし、AT車であっても積極的にエンジンブレーキを併用するなどしていれば、無駄な加速をしてブレーキ、また無駄な加速をしてブレーキのような運転の仕方とでは、パッドが摩耗するスピードに大きな違いも。
毎回同じ所で車検を受けているなら、減り具合も考慮した提案をしてくれるでしょうし、初めての所であれば、過去の整備記録(点検整備記録簿)からアドバイスしてくれるでしょう。
もう半分だから交換したほうが良いですよ!と単純に進めてくるような所であれば、ユーザーのことをあまり考えていないと判断できます。
※金銭的に余裕があり、車検費用を安くしたいと考えないなら迷わず交換でもOK!
タイヤの交換
タイヤの交換は、4本交換が基本ですので、1本二万円であれば、×4でタイヤ代だけで8万円にもなります。
スリップサインが出る直前くらいまで摩耗しているのであれば、交換するのも悪くない選択肢ですが、そのままでも車検には影響がありません!
さらにメーカー標準のタイヤにこだわりがないのであれば、車検後に格安のタイヤへ交換することもできます。
1本一万円のタイヤを選択すれば、×4でタイヤ代は8万円から4万円に節約できます。
また半分くらい溝が残っているなら、定期的にチェックすることで、交換の時期を判断することも出来ます。
ブレーキパッドの残量を目視するのは、難しいかもしれませんが、タイヤ溝なら自分でチェックすることが可能です。
年間走行距離は少ない、高速道路は走らないなどを考慮して、交換するか否か判断しましょう。
※ウェット性能を考えた場合、新品の方が高いことは間違いないです。
ここでは、分かり易い事例を紹介しましたが、車検では色々な部品交換が想定されます。
交換が必用だと言われた場合は、本当にその部品交換が必用なのか?考えてみましょう。
優秀なフロントマン、優良な整備事業者であれば、自動車の使用状況などを考慮した説明を丁寧にしてくれるはずですよ。