消費税率の差で車売却

自動車を投資商品として考えた場合、税率差を狙って売却益をゲット?!

消費税率5%から8%を利用した車売却

とあるニュースを見た友人から消費税率の3%を活用して、一儲けできないかと相談がありました。

そのニュースとは、消費税が5%の間に金を購入して、消費税が8%になったら売却するというものです。

例えば、1千万円分の24金を消費税5%で購入した場合の購入資金は、1,050万円です。

それを消費税が8%になってから売却したら、1,080万円で売れるわけです。

そうすると一夜にして、30万円の差益を得ることが可能です。

ただし、24金の取引価格が同じとした場合です。

1gあたりの取引価格が上がれば、その分の利益も得られますが、逆に下がってしまえば、30万円からその分だけマイナスになります。

それでも30万円を上回らなければ、プラスになるのでリスクは比較的低いと思いましたが、さて同じことを車の売買で行うとするとどうなるでしょうか?


車の売買で実行した場合

中古車のプロ同士での取引においては、似たようなことが起こります。

2014年3月中の取引であれば、消費税5%で購入できるので、その購入した車を2014年4月に売れば、消費税は8%ととなっているので、全く同じ価格で売れたとすれば、消費税3%分余計に得られます。

ただし、消費税の課税事業者かどうかによっても違いますし、事業ということであれば、1年間のトータルで消費税の納税額が決まります。

ですので、消費税率の差益を狙って中古車の仕入れをするのは非常に微妙なところです。

では個人で行った場合はどうでしょうか?

そもそもどこで購入するかにもよりますが、新車にしても中古車にしても、販売者の利益などが価格に含まれているので、消費税3%くらいでは、その分をペイすることは全くできません!

仮に消費税5%の内に100万円で中古車を購入したなら、支払総額は105万円です。

この車を消費税8%になってから、車買取で査定してもらったとします。

おそらく80万円を下回る可能性が高いです。

さらに車買取業者では、消費税分を査定額に含めていることが多いので、仮に査定額が80万円だったなら、車両本体の買い取り価格は約74万円なのです。

はい!これでは大損ですので、自動車の売買では金のような話は無理だと友人に伝えておきました。


ワンポイント!

ガリバーやアップル、カーセブンなどの法人では、決算期などの関係もあるので、何とも言えない部分ですが、消費税の課税対象となっていない買取業者では、3月は高く買い取りできます。

そもそも3月でなくても買取額という面では有利なんですが!

何故かと言えば、買い取りした価格には消費税が含まれませんが、業者オークションで売った場合、消費税分も得ることが出来るからです。

例えば、今月200万円(消費税5%時)で買取りした車両を来月200万円でオークションで売ったとします。

そうすると消費税8%ですので、216万円が取引口座に入金されます。

これまでなら210万円です。

仕入れ額と同額で売れても利益が出ちゃうんです!

これが課税事業者なら200万円が買い取りした場合、約190万円が車両代で、約10万円が消費税分なので、200万で売れた場合、+消費税分10万円となるので、200万円−100万円−消費税の差額(約4千円)が利益となります。

ちょっと分かりにくいですが、車を売る場合、消費税の納税義務が免除されている業者を見つけることが出来れば、高く買い取ってもらえる可能性があるということです。

ただし、以前よりも納税義務免除の条件が厳しくなっているので、なかなか探し出すことが難しいです。

ちなみに消費税の納税が免除されているのに消費税を徴収するのは詐欺ではないのかと思われた方もいるかもしれないですが、一定条件のもとで消費税納税義務が免除となっているだけなので、問題ありません。

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