個人売買と自動車保険

個人売買で車を購入した時の車の受け渡し方法としては、以下の3つが考えられます。

  1. 買主が売主の自宅等まで引き取りに行く
  2. 陸送の手配をして自宅まで届けてもらう
  3. 売主が買主の自宅等まで届ける

引き渡し場所が港などに変わることも考えられますが、大きく分けると以上の3つでしょう。

なかでも一番多いケースとしては、1番の買主が売主の自宅等まで引き取りに行くではないでしょうか!?

よくある文言としては、そのまま乗って帰れます!みたいな。

この場合、陸送費用も掛からないので、コスト的にも魅力です。

ただし、どのケースにしても自動車保険(以下、任意保険)が気になる所です。

もし乗って帰る時に事故に遭ったり、事故を起こしてしまったりした場合、せっかく個人売買で安く(お値打ち価格)買えたのに、修理に何十万円もかかってしまったり、最悪の場合は数百、数千、いや億単位の賠償を支払うことになってしまう可能性もあります!

そんな事態に陥らないように、個人売買であっても任意保険に加入しておくことは欠かせません!!

そこで個人売買の時にどうすれば良いのか考えてみます。


引き取り前までに加入

購入する車を運転する前までに任意保険の加入手続きを済ませておくことです!

新規に車両を購入する場合で、任意保険に加入していない場合は、遅かれ早かれ任意保険の加入手続きを行うことになるので、任意保険の商品や代理店を探しておいて、加入の手続きを進めましょう。

その場合、車検証の内容は必要になるので、売主から車検証のコピーを送ってもらうかFAX等で入手しておきましょう。

名義変更前の車両に任意保険を掛けられるかという疑問を持たれる方もいるかと思いますが、名義変更後(自分名義に)に内容を変更するひと手間が余計にかかりますが、問題なく加入できます。

乗り換えの場合は、車両入れ替えの手続きを行うことで、補償を受けられるようになります。

ただし、乗換え前の車両に関しては、補償対象外になるので注意!

予め車買取業者などに売却しておき、タイミングを計って引き取りしてもらうのが良いでしょう。

他車運転特約

名称は他車運転危険特約など、保険会社や商品によって多少の差はありますが、おおくの任意保険には自動付帯されることが多い特約です。

他人の車を借りた時や運転した時でも、自分が加入している任意保険の補償が受けられるので便利な特約ですが、個人売買で購入した車両は、たとえ名義が他人であっても自分の車ですので、自ら運転した場合は補償を受けることが出来ませんので、注意が必要です。

家族に運転してもらう場合も同様!

ただ裏技ではないですが、他車運転特約が付いている任意保険に加入している他人(友人など)に運転してもらうことが可能なら、友人などが加入している保険の補償を受けることが可能です。

※私が加入している保険会社には確認していますが、記載内容を保証するものではないです。

※補償を受けられる条件(自家用8種など)があるので、必ず自ら確認してください。

車の入れ替え自動補償特約

名称は、契約自動車の入替自動補償特約など商品によって変わってきますが、入れ替え自動補償特約は、車乗り換え時の手続きを忘れてしまった場合でも補償を受けられる特約です。

保険商品によっては自動セットされていない可能性もあるので、要確認です。

ただし、入れ替え前の車両は廃車や売却等で、処分されていることが必用条件だと思うので、入れ替え前と入れ替え後、二台同時の補償は受けられないので注意!

ドライバー保険

ドライバー保険という商品があります。

この辺りを上手く活用できればと思うかもしれないですが、基本的には借りた車に対して補償を付ける保険になるので、個人売買で購入した車は補償対象外になります。

考え方は、他車運転特約と同じです。

こちらの場合、自動車を持っていない、任意保険に加入していない(加入しているなら他車運転特約にて)けど、運転免許証は持っている方であれば活用可能です。

ただドライバー保険の場合、借りた車両に対する補償はないです。

保険料支払いの関係もあるので、利用するなら1日だけ保険を掛けることも可能な「ちょいのり保険」が良さそうです。

ただし、仮ナンバー(臨時運行許可証)には対応していないので注意。

売主加入の任意保険

売主の同意があれば利用することも可能ではありますが、運転者の制限を付けていたりする等のこともありますし、売主も乗換えという事であれば、車両入替の手続きということになるので、これは期待しないで、自分で手当てするのが良いと思います。

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